日本で伝統的に3月3日が女子の「雛祭」なのとは一切関係なく、3月8日が国際女性デー…ってご存じでしたか?はっきり言って、ちっとも盛り上がってないと思いませんか?これって、日本に関しては、決してコロナのせいじゃありませんよね!日本がジェンダーギャップ大国(?)だからに決まってる!と私は思っています。
実際、毎日、目の前の仕事に家事に奮闘中の女性の方々は「知るか!そんなこと!!」と思われるのではないでしょうか?(私は全然嬉しくない派です。)
この日は、1904年にニューヨークで女性参政権を求めるデモがあった日にちなんで、国連が1975年に制定したんだそうです。(…70年も間が空いてるんですが…?)
制定後すでに50年近いのですが、課題はまだまだ山積ということですね。
さて、この現状を改善する手立ての有効な一つが、女子がパワーアップすることだと私は思っています。アテネを創ったのも、同じ考えでした。
「女教師たちの世界一周」(堀内真由美著・ちくま選書)は、それ以前は男性職場だった英国の学校に「女性教師」として進出した、大英帝国のミドルクラス女子の奮闘の歴史から始まって、活躍の場を世界規模(ただし植民地)に広げていく様を著しています。
内容は、学ぶこと、考えさせられることが少なくありませんでした。
おそらくこれは、ナイチンゲール女史を筆頭に、女性看護師の道を切り開いた女性たちのパラレルストーリーとも言えるでしょう。
植民地でなくても、日本も明治期創立の私立女学校が、かなりの割合でミッションスクール(キリスト教系)だったのは同じ展開です。アテネのご近所にも、聖公会(イギリス国教会)系と、カトリック系の中高一貫女子校があります。
多くの先人の苦労の上に、今日があるわけですが、まだ道半ば…先は長い…でしょうね。
ミシェル・オバマさんが大統領夫人だった時に立ち上げた、女子教育支援プロジェクトの「レット・ガールズ・ラーン Let Girls Learn」は、世界の最先進国であるはずのアメリカでさえも、未だにそれを必要としている現状の表れでもあるのですから。
「国際男性デー」はない…これがすべてを象徴しているように思います。
神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を40年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子
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