スマホ脳の著者、アンデシュ・ハンセンによる、最新刊…今までの3冊は新書だったのですが、これは一回り大きいし、ページも多い…もちろん、中身も充実(しすぎ)で、読むのにとても時間がかかりました。
本国スウェーデンでは、「スマホ脳」よりも売れた!と帯にもあったのですが、内容が濃いので、ササっと読み飛ばすわけにいかず、なかなかハードな読書でした。
要約すれば…有酸素運動(ランニング、ウォーキング、スイミングなど)を、一回30分以上、出来たら週に5日ぐらい、続けていけば、脳の細胞が新しく増産され、記憶をつかさどる海馬も大きくなり、気分も上向きになって、良いことだらけ!…ということでした。
私自身、気分が凹んでいる時は、しっかり身体を動かすと、たとえ状況は改善されなくても、自分の気分はかなりスッキリ回復するな‥という実感があります。
また、受験生時代、辺りが暗くなってから、小学校のグラウンドを10周ランニングしつつ、1周につき2個英単語を覚えていたのも思い出しました。(昔は校庭が開放されていた)
運動は脳を活性化して、記憶力も高めるという、科学的データもあって「覚えるのが苦手!とか言っている生徒たちは、運動が足りないんじゃないの?」と、改めて思いました。コロナ禍で、生徒たちの運動量は確実に減っています。
受験生だけじゃなくて、勉強する人は(年齢を問わず)みんな有酸素運動をしましょう!
人間は狩猟採集民時代から生物学的には、あまり進化していないので、身体を動かさない生活は、生物としての人間に合っていなくて、身体にも脳によろしくない…とのこと。(ちょっとサクッとまとめ過ぎ?)
医学の父、ヒポクラテス(約2500年前の古代ギリシャの人)の「人間には歩くことが何よりの妙薬となる。」との言葉が残っているのですから、運動する習慣を心がける価値は十分にあると思われます。
さらに、そんな重要な、費用も(あまり)かからない、素晴らしい心身の健康法が、何故知られていないか…というと、「お金がかからない(=儲からない)ので、誰もお金をかけて宣伝しないから。」(逆の例:新薬の開発と宣伝)というのにも、超納得でした。
やっぱり、世の中に流れている(誰かがお金をかけて流した)情報をボーっと受け入れているだけでは、ダメなんだ!常にアンテナ張っていないと!と改めて思いました。
神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を40年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子
- 投稿タグ
- 期末試験