小学生の算数の学習状態が、そのまま中学・高校の数学につながっていく…そして、それが大学受験での成否を大きく左右する要因になる…と云ったことを、昨年このブログで書きました。(小学生の算数指導)
身も蓋もない言いようですが「算数苦手」はそのまま「勉強苦手」「数学苦手」に直結していくということです。算数の赤信号が一番分かりやすいのです。
それは、一見些細なことから始まります。
- 「桁取りが出来ない、桁間違いが多い」(かけ算・わり算の間違いが多い、大きな数が苦手、小数が苦手、単位の変換が出来ない…などに表れます。)
これは、十進法のシステムがうまく頭に入っていないということで、先々も大問題なだけではなく、生徒本人の心の中に「算数(数学)は嫌い~!訳が分からない!」という気持ちを生じさせてしまいます。
また、熱心なお母様が「なぜ分からないのか分からないです。」「教えるようとするのですが、喧嘩になってしまって…どう教えたら良いのか分かりません。」とおっしゃることが多い問題でもあります。 - 「繰り上がり、繰り下がりがスムーズにできない」(九九は覚えているのにかけ算・わり算の桁が増えると間違う、計算全般が遅い、筆算しても計算まちがいをする…理由はコレ)
これは、そろばんをほとんどさせなくなったせいもあるのではないかと思います。計算の正確さ速さと同時に指先の器用さも養えるのに…
上記二点が少しでも改善できたら、算数への気持ちも変わって来るようです。拙著「教育にもセカンドオピニオンを!」の〈ここがヤバいよ小学生…〉でも取り上げましたが、数に関して最近特に心配なポイントでした。
図形に関して…や国語に関して…は、またの機会に書きたいと思います。
神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を33年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子