「不安の世代:スマホ・SNSが子どもと若者の心を蝕む理由」ジョナサン・ハイト著草思社)を気になったので読みました。
それによると、アメリカでは子どもや若者のメンタルヘルスの明らかな悪化がみられ、抑うつ状態は自殺なども無視できない数字とのこと。
そして女子の方が、SNSなどのヘビーユーザーが、見た目などの情報洪水に自己肯定感を下げたり、友人関係が崩壊させられたりする傾向があるとのことです。
(男子はゲーム中毒になって、バーチャル世界の住人になってしまい、現実では無力感を感じ、人間関係がうまく構築できなくなる傾向が大きいとのこと)

アテネの女の子でも、たまに「娘がスマホを1日10時間以上見てます💦どうしたら良いでしょうか?」とか「長期休み中にスマホを手放さなくて…💦お勉強だけじゃなく、いろいろ悪影響では?」というお母さまからの深刻なご相談を受けることがあります。
今までのところは、お母さんとの話し合いや、私の助言(お説教?)を最終的には聞き入れて、時間を決めて、スマホはお母さんに預ける…などの約束で、なんとか依存状態からは抜け出してくれています。
(依存症なので、ある程度家族の強制的な協力が必要だと思います。)
私は「あなたの今の状態は病気と一緒だよ。アル中のおっちゃんと同じなんだから(←各方向的にヒドイ言い方?でも『えっ!?私ってヤバい?!』と気づいてくれがち)お母さんが心配するのは当然!意地悪じゃないよ、守ってくれてるんだよ!」と言ったりしました。
これは、お母さんご自身がスマホ中毒ではなく、家庭で健全な親子関係が育まれているおかげで、上手くいったのだと思っています。
外国(ヨーロッパ、アジア、オセアニア)では、子どものスマホ使用やSNSへのアクセスを禁止する立法が相次いでいます。
アメリカはGAFAMの地元なので、立法化は無理だろうなと思います。そうなると、日本もダメなんでしょうね。
なんせ、初期に教科書のデジタル化をした主に北欧の国々が、子どもたちの学力の明らかな低下によって、教科書を紙に戻す決定をしているのに、今ごろ教科書のデジタル化を進めているぐらいですから…
デジタル教材だと、学年の終わりに、アクセスできなくなって、教材が事実上消滅するケースがあるのをご存じでしたか?(紙の教材たったら、捨てない限り永遠に手元に残せるのに!)「これじゃ、復習できないじゃん!!」と困っている生徒もいます。「誰のためのデジタル化?」と私は呆れるしかありませんでした。
私は、紙で購入しているのがあるので、見せてあげられますが!(怒)
けれども、有効(そう)な解決策を見つけました!
「2030 来たるべき世界」(朝日新書)のオードリー・タン氏(台湾の政治家、デジタル担当大臣。世界的なプログラマー)へのインタビューの中で、氏が教えてくれています。
- スマホ画面を白黒表示にする。
スマホ中毒になりません…と断言。こうしておけば、SNSの投稿動画などを見ても、周囲の現実の方が鮮明だから…とのこと。ナルホド! - 「ソーシャルフォーカス」というブラウザ拡張機能をインストールする。
“これは、メインフィード、つまり(AIのおすすめである)「For You(あなた向け)」フィードを削除します。私の好みを分析して中毒状態に陥らせる寄生的なAIですが、完全に排除しています。…「For You」フィードによって、意図せずコンテンツを消費することは絶対にありません。”(本文p193~194より)
その他にも、「社会を機械に合わせるのではなく、機会を社会に合わせる=機会を人に合わせるという発想に立ち戻る」という言葉がとても印象的でした。

あなたの大切な時間をスマホに吸い取られてしまわないようにして下さい!
神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を41年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子







