小学生の算数は、とても大切です。「うちの子、算数が苦手かな…?」と思ったら、中学受験をする予定は無くても、即対策を講じる必要があります。
小学校での算数への苦手意識は、そのまま中学校での数学の苦手意識につながり、高校受験でかなりのハンデとなります。そして、高校生になってから「高校数学には全くお手上げ…」となってしまっては、大学進学の選択肢が、自動的に私大文系のみに限定されてしまうからです。

先日読んだ「医学部バブル」(光文社新書)は、大手予備校の講師を始めとして、様々な受験関連のお仕事で活躍されている河本敏浩さんと仰る方の著書ですが、医学部受験の異様な高騰(?)ぶりに関するお話しにとどまらず、中学受験から大学受験まで、私としては大きく頷けることが多々書かれていました。
その中で「数学が出来るか、出来ないか」が大学受験での大きな分岐点であって、個別で的を射た指導を受ける以外に解決策はない…と強調されていました。これはこのまま、小学生の算数指導で普段私が感じていることに直結します。
ただ、ドリルをやって生徒同士でまるつけをするだけでは、あまり意味はありませんし、苦手な生徒がクラス授業を別で増やしても、さほど効果は期待できないようです。
アテネでは、中学の数学へのつながりを常に念頭に置きながら、小学生の算数を見ているのですが「算数ほど生徒の状況がつかみやすい教科は無い」と感じています。

神戸市灘区(六甲と六甲道の間)で、小学4年~高校3年の女子対象に個別指導を33年続けている
ATHENE(アテネ)の塾長 櫻井久仁子